表紙 鎌倉の馬の骨

漂着骨を調べる
芝田英行
近年、漂着物をひろい収集する
ビーチ・コーミングという活動がさかんになってきた。
漂着物の内容は多岐にわたるが、
それらをきちんと学問的に分類・分析しようとする動きがたかまり、
「漂着物学」なるジャンルも設定された。
しかし、いまのところ、漂着物学内の「動物遺体(骨)」の
分析については、種の同定という基本からして、
まだまだ未成熟のように思われる。学問というものにしていくには、
このままではいけないだろう……。

これは、鎌倉の浜で漂着物として
多く採集されるウマの骨を分類・分析し、
周辺一帯にひろがる中世遺跡との関連を考察した、
「動物遺体学」とも言える、
気鋭の学徒の新しい意欲的な試みである……。
2008.11 A5判・上製119頁カラー図版52頁 定価4500円(5%税込 本体4725円)
ISBN978-4-88622-340-1

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