日本の読者の皆さまへ
序章 脳にもとづく夢見へのアプローチ
夢の本体
夢の解釈
夢の科学
夢の透明性と創造性
夢見る脳 − 概観
第一部 初期の夢の科学
第1章 十九世紀における夢の研究
科学の勃興と夢の研究
生理学的アプローチ
十九世紀の夢理論におけるフロイト
第2章 精神分析と夢見
フロイトの夢理論 − 変装・検閲と象徴主義
フロイトの脳についての理論 − 科学的心理学のための企画
カルル・ユンクの透明性仮説
第3章 二十世紀初期の夢の研究
第二部 夢見と神経生物学
第4章 自然火のきらめき − 電気的な脳
初期の神経科学
脳の構造 − ニューロン
脳の機能 − 活動電位
ニューロンの通信法 − シナプス
結論
第5章 脳幹による意識の調節
行動状態
脳の状態の測定 − 脳波
状態調節の化学面
睡眠と覚醒に対する二つのアプローチ
結論 − ニューロンと意識
第6章 レム睡眠の発見と夢見
睡眠と夢への脳波の適用
突破口 − ユージン・アセリンスキーとナサ二エル・クライトマン
睡眠と夢見の動物モデル
脳幹によるレム睡眠の発現
結論
第三部 夢見る脳の新しいモデル
第7章 脳への窓 − 神経活動
レム睡眠中の視覚および運動ニューロンの観察
レム睡眠中の脳幹のニューロン活動
第8章 神経の戦争 − レム睡眠発現の相反性相互作用モデル
相反性相互作用モデル
人工的なレム睡眠と夢見 − 脳幹発生器の化学的活性化
コリン作動性レム睡眠発生説の初期の研究者
コリン作動性微小刺激によるレム睡眠
人工の夢 − コリン作動性物質でヒトのレム睡眠を誘発させる
結論
第9章 夢見装置としての脳 − 夢見の活性化 − 合成仮説
レム睡眠時の夢見の精神心理学
夢の形成についての説明
活性化−合成説と精神分析
美術館のモーツアルト
第四部 夢の形成 − 機関士の夢日記
第10章 夢の形式
睡眠研究
夢の形式
夢の形式の心理学的研究
夢見の精神状況
第11章 夢の感覚作用の形式
明晰な夢見る人 − 「機関士」
感覚モード
第12章 夢の運動の形式
「機関士」の夢の軌跡
架空の運動
活性化−合成仮説に対して意味するもの
第13章 夢の奇怪さ
夢の奇怪さの研究
夢の奇怪さの解釈
奇怪さについての対比的な見解
第14章 夢の形式についての解釈
「機関士」の「関税局庁舎」の夢
内容の形式対分析についての分析
第五部 夢科学の未来
第15章 レム睡眠と夢見の機能
ニューロン仮説
相反性相互作用の機能的役割
情報処理理論
特殊機能理論
脳−心の統一に向けて
お礼のことば
文献
索引